はじめに
「ホリスティック医学の祖」と称されるエドガー・ケイシー。彼の残した膨大な記録(リーディング)に基づく「ケイシー療法」は、現代でも多くの人々に希望を与えています。特にがんに関しては、単なる対症療法ではなく、「体質を根本から変える」という視点が非常に重要視されています。この記事では、ケイシー流の「がんの原因と食事療法」について解説しています。
がんの根本原因は「血液の劣化」にあるということ
エドガー・ケイシーのリーディングによれば、がんの最大な原因は「血液の質の劣化」にあります。血液をきれいに保つことができれば、がんは極めてなりにくい病気であるとされています。血液の劣化には以下の4つの原因があります。
①酸・アルカリバランスの乱れ
まず1つ目は、酸・アルカリのバランスが崩れて酸性過多になること。どうして酸性過多になるかというと、我々の食生活に問題があるからです。何が我々の体を酸性過多にするかというと、肉食と炭水化物の多食です。その一方で野菜不足、果物不足。これらのために日本人のほとんどは常時、酸性過多になっています。ケイシーは、体が弱アルカリ性に保たれていれば、がんは非常に発生しにくいと述べています。そのため、まずは酸性過多になる原因である食生活を正すことが重要。野菜と果物がアルカリ性へ戻してくれるので、野菜・果物6〜7割、炭水化物・たんぱく質2〜3割にすると良いでしょう。また、短期間で体質を弱アルカリに戻すためにケイシーが勧めているのが、柑橘系の果物を食べるという方法です。
②血液中の老廃物の増大と蓄積
2つ目は、血液中の老廃物が増大すること。この原因としては、普段無理な食べ方をして食べ物の老廃物がふえているため、それを肝臓、腎臓が処理し切れず、負担過多となってしまうということ。その結果、血液中に老廃物がどんどん溜まっていき、血液の質が低下して病気を引き起こしやすくなります。体液、血液が汚れて淀んでいると、私たちの体を守る免疫細胞が働きづらくなる、汚れて淀んだ海の中で、遠くを見たり素早く戦うことはできないのです。
③凝固力の低下
3つ目は、血液の凝固力が低下することです。数あるがんの治療法に関する文献の中で、肉の多食などを指摘するものはたくさん存在するのですが、血液の凝固力を問題にしている研究というのは稀です。しかしエドガー・ケイシーは、血液の凝固力が低下するとがんを招きやすくなるとはっきりと主張しています。ケイシーの主張によれば、我々の免疫細胞ががん化した細胞を見つけて攻撃を加えるときに、血液の凝固力をもとに「武器」を作るそうです。血液の凝固力が低下しているということは、免疫細胞が十分な武器を持てないということです。色々な文献が主張しているように、健康な人でも、人体は1日数千個がん化した細胞を作ります。細胞が分裂する時に、ちょっとしたトラブルが生じてがん化した細胞を毎日数千個くらいは作っているのですが、免疫細胞ががん化した細胞を見つけてきっちり排除してくれるので、我々は健康体を維持することができる。しかしながら、がん化した細胞を攻撃しようにも、凝固力が低下している時には攻撃し切れない。中途半端な攻撃を加えて、がん化した細胞を生き残らせてしまう。そうすると、それはいよいよ凶悪ながん細胞となって、仲間を増やすようになってしまします。それを避けるためにも、血液の凝固力を高めましょうというのがケイシーの主張です。具体的には食事療法で実現するわけですが、中でもニンジンが勧められます。
④酸素供給能力の低下
4番目は、酸素の供給能力が低下する事です。もしもがんが勢力を持って体内に塊を作ったとしても、近くに酸素が十分ある時には、がんは凶悪化せず、限局化した状態で1カ所にとどまっています。しかし、がんの周囲に十分な酸素がなくなってしまうと、がん細胞は「遊走能」という能力を使い、他のところに飛び移ろうと、転移を開始します。がん細胞が自分の身に危険が及んでいると考えて、今いる場所から分離して別の場所へ新天地を求めようとするわけです。これががんの「転移」に繋がるリスクとなり得るのです。血液の酸素供給能力を高めるためにケイシーが最も勧めるのがビーツで、予防より発症した場合にとりわけ重要となります。
このように血液の劣化には4つの種類があり、大抵4つのうちどれかだけが落ちるという事はなく、4つがまんべんなく劣化していることが多いようです。これらの事を自覚し、そうならないような日常生活を送るようにすれば、我々はがんに対して極めて高い免疫を保つことができるのです。実際にがんの治療をしている方々も、そのことを心がけて生活すると、さまざまな治療がさらに有効に働くようになります。
ケイシー流・がんを遠ざける「食事のルール」
ケイシーのがん治療の基本は食事療法です。「これまでの食生活が病気を作ったのであれば、それを変えずに治すことはできない」というのがケイシーの考え方です。何を食べたらよいのか、何を食べてはだめなのか。それから、どの組み合わせがダメで、どの組み合わせがより有効なのか。これらをしっかり認識して、そのような食生活を心がけます。この食事療法について、エドガー・ケイシー協会会長の光田秀氏は、「ケイシー流の適切な食事療法を実行していけば、がんだけでなく、30代前半くらいの健康な体を、ほとんど晩年に至るまで維持することもできるだろう。」というふうに言及しています。
① 避けるべき食べ物
豚肉と獣の肉
基本的にノー・ポーク、つまり豚肉は基本的に食べない。どうしても食べたい場合には、徹底的に脂抜きをして食べますが、がんになった場合には、脂抜きした豚肉であろうと食べないようにします。さらに、基本的に獣の肉は一切禁止します。すなわち、牛肉もラムも禁止です。できたら鳥肉も禁止したいところです。ただ、余り厳しく言うと、それ自体がストレスになる場合があるため、時々鳥肉だけはOKにすると良いかもしれません。理想的には全部禁止したいのですが、それが心のストレスになるとかえってマイナスなので、自分で心のバランスを考えて、週に1回や月に1回程度焼き鳥屋に行くなど、ご褒美制にするとバランスが取れるでしょう。
揚げ物
揚げ物は基本的に食べない。がんになったら、てんぷら、コロッケ、もろもろのフライは食べません。逆に言うと、豚肉と揚げ物を食べるから、がんになりやすい体質になるわけです。
エビ・カニ・タコ・イカ・貝類
エビとカニがなぜだめかというと、エビとカニは基本的に海の底のほうにいて、上から落ちてくる死んだ魚類の死肉を食べます。英語でスカベンジャーといいますが、海の掃除屋さんという意味です。死肉には食物毒素がたくさん含まれています。それを食べてさらに濃縮した毒素を持っているのがエビ・カニです。健康な人は少々食べても大丈夫ですが、がん患者が食べるにはふさわしくない。ですが、これもまたストレスになるといけないので、ときどきはご褒美に食べる。エビ・カニは月に1回少し食べるくらいがちょうど良いでしょう。
また、タコ・イカ・貝類も、ほどほどに避ける。これらもやはり毒素を溜めているからです。考えてみれば、これらはアレルギーのもとになりやすいものをたくさん含んでいます。そういった意味でも、まずはエビ・カニを避ける。その次にほどほど避けるのがタコ・イカ・貝類になります。
精製された砂糖と炭水化物
がん細胞は糖分をとても好むため、炭水化物は減らしたほうがよいです。炭水化物を食べる場合でも、できるだけ精製されてないものにします。玄米に近い五分づきや、七分づきなど、自身の消化能力に合わせて決めます。最初は七分づきくらいにして、慣れてきたら五分づきにし、最終的に玄米にするという方法もあります。
パンであれば、最初全粒粉が10%くらい入ったものから、徐々に上げていって、半々くらい入ったもの、最後には全粒パンにするなど、徐々に自分の胃腸を鍛えていく。今まで白米や普通の精製パンを食べていた人が、いきなり玄米や全粒パンに変えると、消化が対応し切れなかったりする可能性があるため、少しずつ体をならすことが必要です。がん患者の場合は、そういうことをしながら最終的に精製したお米や小麦粉を避けるようにします。全粒パンの代わりにライ麦パンもよく勧められます。
もう1つ重要な事は、1回の食事で穀物は1種類にするという原則です。複数の穀物を同時には食べない。例えば、ご飯を食べた後にパスタを食べたり、パンと一緒にピザを食べる、という食べ方は2種類の穀物になりますから、食べ方としては望ましくない。なぜかというと、人間の体は、消化する時の酸のバランスが食べ物の種類によって異なるため、複数の食べ物が体内に入ってきた時に、消化しやすい方に合わせて酸を出すので、一部の食べ物が十分に消化されないまま腸へ行き更に老廃物が増えることになってしまいます。健康な人ならばそれでも問題ないかもしれませんが、がん治療中の場合は老廃物の発生をできるだけ抑えたいですし、体力の消耗を避けたいので、できるだけ消化の良い食事をする必要があるのです。なので1回の食事で、穀物を1種類に。がん治療中で、さらに消化力も落ちている場合には、1日の中で1種類にします。
五穀米なども、健康に良さそうなイメージですが、複数の穀物が入っていますから、ケイシー療法的には好ましくはありません。またパスタでも、ゆで時間が違うと違った穀物になります。5分湯がいたパスタと、 12分湯がいたパスタでは、全然かたさが違うので、これは違った穀物になります。その段階で2種類になるわけです。それくらい穀物の消化は敏感です。元気な人はそういう食べ方をしてもよいのですが、がんの回復途上の人がそれをやってしまうと、消化力が追いつかない可能性があるため控えるようにしましょう。また、食べる順番については「果物 → 野菜 → たんぱく質 → 最後に穀物」の順が、最も消化に良く理にかなっています。
ナス科の植物
ケイシー療法において、皮膚にトラブルがある人は基本的にナス科を避けます。これはがんの患者も一緒で、特に皮膚がんの場合には避けたいところです。ナス科というのは何かというと、ナス、ジャガイモ、トマト、パプリカ、ピーマン、トウガラシなどで、これが日本人が食べる可能性のあるナス科です。あとは香辛料としてのコショー、これらを多食しない。禁食にするほどではないですが、多食しない。トマトは、基本的に完熱でないトマトは、健康な人であっても勧められません。枝で完熟したトマトはなかなか出ないので、完熟したトマトがない場合には、缶詰の完熟トマトのほうがベターだとケイシーは主張します。缶詰のホールトマトは樹で完熟したトマトでできています。皮膚にトラブルがなければ、ナス科の野菜も食べられますが、トラブルがある場合には、ナス科を基本的に避けます。
白砂糖を含むお菓子
白砂糖を含むお菓子類は食べない。基本的に、普通の人でもお菓子は避けたいですが、がん患者の場合はこれを相当厳格に実行してほしいです。なぜかというと、がん細胞は糖質をとても喜びます。糖を制限することによって、がんはある種、飢餓状態に陥ります。なので、糖を制限する。甘いものを避ける。特に精製された砂糖は避けます。
② 積極的に摂りたい食べ物
新鮮な葉物野菜
がん治療で非常に大切なことは、新鮮な葉物野菜を豊富に食べるということです。がんの場合に、エドガー・ケイシーがとりわけ強調した葉物野菜が3つあります。それらを頻度順に言うと、1位がクレソン、2位がセロリ、3位がレタスです。ですから、がんになったならば、これら3つを食事のどこかで必ずしっかり食べることが重要です。この中で一番効くのがクレソンです。クレソンを食べれば血液の浄化が早いです。
これらの食べ方は、新鮮なものをできるだけ生で食べます。生が嫌なら少し火を通してもよいですが、できるだけ生野菜として食べる。味のつけ方は一番ストイックなものだと、オリーブオイルにレモンを絞って、塩・コショー少々をかけたもの。もしくは市販のドレッシングやマヨネーズでもよいです。セロリとニンジンをステイック状に切って、みそをつけて食べるのも良い食べ方です。
野菜には理想的な比率があります。まず、葉物(地上に生える野菜)と、地下に生える野菜の分量の比率は、地上に生える野菜3に対して、地下で生える野菜を1にします。地下に生える野菜の中で、できるだけ避けたいのがジャガイモなどの根塊類です。なぜ避けるかというと、それらは根がキュッと固まって丸く塊を作ります。この丸く固まろうとするエネルギーは、がん細胞がとても喜ぶエネルギーなのです。なのでジャガイモなどの塊根類は避けます。
がんの食事療法の場合、ランチはすべて野菜にするのが理想です。炭水化物も食べないし、たんぱく質もとらない。全部野菜で、しかも葉物の野菜がほとんどといった状態のサラダにします。ニンジンは、葉物野菜に数えるので、ニンジン、セロリ、レタス、クレソン、あるいはチンゲンサイやミズナ、キャベツなど、とにかく葉っぱの野菜を入れ、場合によっては赤ビーツをスライスして加える。そうすると、極めて理想的なランチになります。ホウレンソウを加える際は、生だとシュウ酸があって石を作りやすいという問題があるので、湯通しして加えてもよいかと思います。それ以外のものについては、できるだけ新鮮なものを生で食べます。野菜だけのランチと聞くと少々物足りないかもしれませんが、しばらく習慣にして続けていくと慣れていきますし、これから一生そればかりという訳ではなく、病気が完治したならば、一時制限していたものをまた食べられるようになります。それまでの間だと割り切って野菜生活を続けてみましょう。
柑橘系の果物
酸・アルカリのバランスを弱アルカリに短期間で戻すには、柑橘系の力を借りることが必要になります。理想的な食べ方は、朝食に柑橘系だけ食べる。しかも、毎日ではなく、1日おきに柑橘系を食べるのが理想的なパターンです。月水金は柑橘系の日、火木土は普通のご飯というふうにすると理想的です。そして日曜日は好きなように食べる。ただしこれも、余りとらわれてはいけません。絶対に1日おきでないといけないという訳ではなく、2日くらい炭水化物が続いて、また2日、3日柑橘系が続いてもかまいません。理想的には、交互にするとよいというのがケイシーの主張です。
また、柑橘系を食べるときに、絶対に避けなければいけないとケイシーが口を酸っぱくして言うのが、柑橘系と穀物を同時に食べることです。ご飯を食べて、すぐにミカンを食べるのは避けます。パンを食べてミカンジュースを飲むのもアウトです。柑橘系は、それ自体のpHをはかると酸性です。どちらかというと強いほうの酸性です。ところが不思議なことに、これを単独で食べた場合には、体をアルカリ化します。ここがとても重要です。そのもの自体が酸かアルカリかではなく、食べたときの人体への影響が体をアルカリ化するか、酸性化するのかが重要になるのです。食間のおやつとして、3時くらいに柑橘系を食べるのもよいです。穀物を食べてから2~3時間くらいあけて、体内で炭水化物と混ざらない状態で食べます。また、柑橘系を食べたら、2時間くらいあけてから炭水化物を食べるようにします。
ケイシーは、人体が弱アルカリに保たれている限り、インフルエンザの菌は増殖できないと主張しています。ですからインフルエンザの予防には、体を弱アルカリに保つことが勧められるわけですが、その一番やりやすい方法として柑橘系をたくさん食べます。また、万が一、インフルエンザにかかったとしても、体が弱アルカリになっていますから、急速に治ります。「がんやインフルエンザの治療には柑橘系が大切」と覚えておきましょう。
シーフード
基本的にはシーフードは勧められます。ただし魚でも、余り大きい魚は避けたい。大きさとしてはカツオくらいが上限です。青魚、小魚からカツオくらいの範囲の魚を食べ、とりわけ白身のお魚のほうがよいのですが、ときどきカツオくらいであれば大丈夫。マグロも赤身ならよいのですが、中トロ、大トロになると脂がきつくなってくるので、禁食にするまでではないですが、控えめにします。
自身魚や、小さい青魚、イワシ、アジ、サバなど、そのような魚が喜ばしいです。
ゼラチン
ケイシーの主張によれば、ゼラチンが体にある場合には、ビタミンの吸収率が7倍増大し、分泌腺の働きが活性化します。なので、体の中には適量のゼラチンが必要です。毎回の食事にゼラチンを入れる必要はないですが、週に4~5回、どこかでゼラチンを食べるととてもよいです。ゼリーで食べてもよいし、食事と一緒にわざわざとらなくても、デザートでゼラチンを食べてもよいです。とにかく体の中にゼラチンの成分が残っているということがとても重要です。サラダにかけたりゼリーにして週に数回摂取しましょう。
ゼラチンの成分については、動物性で大抵は豚由来ですが、ゼラチンになってしまったものについては豚由来でも気にする必要は全くありません。気をつけなければいけないのは、「ゼラチン様」、つまりゼラチンみたいなという素材があります。これはゼラチンとは違いますから、よく表示を見て、「ゼラチン様」ではなくて、「ゼラチン」となっているものを買いましょう。また、寒天とも違います。
手を抜くときには、サラダに直接ゼラチンパウダーをかけます。口の中でネバネバして、余りお勧めではないですが、どうしてもゼラチンをゼリーにするのが手間だとか、時間がない場合には、ゼラチンパウダーを使う。あるいは、おみそ汁にゼラチンをちょっとかけて、溶けた状態でそのままいただく。これも余りおいしくはないです。お勧めは、板ゼラチンを溶かして、そこにコンソメを入れてコンソメゼリーをつくっておきます。これはサラダにかけると、とても美味しいです。もしくは、いろいろなゼリー寄せをつくります。野菜のゼリー寄せはエドガー・ケイシーの原理にかなったとてもよい食べ方です。がんの場合でも、あるいはそれ以外でも、とても勧められます。
1.5リットルの水
腎臓が体内毒素を出すときには十分な水分が必要です。そのために水は1日に1.5リットルくらい飲むようにします。
食事以外のポイント
①毒素排泄(デトックス)
食事療法がメインで、それに続いて毒素排泄法が大切になります。皮膚疾患でも述べていますが、ひまし油パックと腸内洗浄、これをがんの場合にはさらに忠実に励行します。

②姿勢を整える
筋骨格系のひずみは神経の流れを乱し、がん化を招くことがあります。そのために、場合によっては整体やオステオパシー、カイロプラクティックなどで整えることも勧められます。自分の体の中で、猫背とか、明らかにどこか骨格がひずんでいる症状があるのならば、それらを放置しておかない。姿勢が悪いというのは、色々な面で健康上よろしくないのです。
③フラーレン・フォトセラピー
それから3番目、これはがんがすでに相当進行している場合には必須の治療法になります。ごく初期であれば食事療法だけで治ることも多いですが、ある程度進んで、ステージ3、4くらいになった場合には、「フラーレン・フォトセラピー」という治療法が必須になります。
④強壮剤の活用
実際にがんの患者さんたちが代替療法だけ治療を進めるとなると少し不安が残る、あるいはご家族が反対することが多々あるでしょう。ですから、病院で抗がん剤治療や外科手術、放射線治療等を受けつつ、代替療法、あるいはケイシー療法を併用するというケースが多く勧められます。抗がん剤あるいは放射線療法によって体力がガクッと落ちるということが多くあるため、その際に回復用の強壮剤が勧められることがあります。これについても知っていると、西洋医学と併用する場合にとても助けになるでしょう。
ビーフジュースを作るには、まず150〜200g程度のステーキ肉を買ってきて、まず脂身(白身)を全部切り落とします。そして、赤身のところだけを1センチ角くらいのサイコロ状態に切ります。それを耐熱性のガラス瓶に入れて、ガラス瓶ごと少したっぷりめのお湯につけて3時間くらい湯せんします。赤身がまだ残っているようであれば、4時間くらい湯せんします。
そうすると肉の表面にうっすらとビーフのエキスが上がってくるので、そのエキスを取り出して、おちょこくらいの大きさの器に入れます。これが冷えると脂が固まって容器に付着します。その付着した脂をきれいに取ると、完全にスープだけになるので、これを飲んで使用します。一度に多量摂取せず、小さじ1杯程度を3分ほどかけてチビリチビリと唾液と混ぜながら飲みます。作ったビーフジュースは冷蔵庫で3日しか持たないため、都度作る必要があります。
また、このスープにゼラチンパウダーを入れると、ビーフジュースのゼリー寄せができ上がります。病気が進行して液体のジュースを飲むのが困難な場合に、このゼリー状のビーフジュースをスプーンですくって口に入れると非常に食べやすいです。あるいはステーキ肉ではなくすね肉などを使うと、もともとゼラチン質がたっぷり入っているのでゼリーパウダーを使わなくても自然に固まるので好都合です。
⑤心の平安を得ること
心が動揺しているときには基本的に食事をしないようにします。心が動揺しているときに口に入れてよいのはお水だけです。また、怒りや落ち込みは血液を汚すため、常に「うららか」な心を保つ努力が大切です。
あとは、がんとなるとどうしても心が落ち込みます。落ち込んだ心が、また血液を汚すことが多く、心の状態と血液の質は密接にリンクしています。肉体的にいくらよい食事をしても、心の状態で血液が劣化することがある。それを避けるために、心をどうやって維持するか、うららかにするか、その考え方を勉強する事もとても重要です。
ちなみに、病気に対してスピリチュアルな因果関係を想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、ケイシーによるとがんの場合、前世のカルマが影響することは非常に少ないそうです。リーディングの中では、「この人のがんはカルマが原因だ」と指摘された人は数人くらいしかおらず、カルマが原因で病気を引き起こす場合には、神経系の病気として現れるほうがはるかに多いようです。なので、がんで亡くなった人を見て、「あの人は前世の業が深かった」などと考えるのは考え過ぎです。むしろ日常生活の食生活のバランスが悪かった。そして適切な食事法を知らされてなかったがために、がんになりやすい状態になっていた。そう考えて、それを本来あるべき食生活に戻していけばよいのだ、というふうに考えましょう。
まとめ
以上、ケイシー療法におけるがんの原因と食事療法について解説しました。ケイシーのがん治療の基本は食事療法ですが、そのほかにも可能なアプローチについて、別記事にてご紹介したいと思います。
参考文献:エドガー・ケイシー療法のすべて(2)

